人を雇わず、博多で無人ホテルを増やす
本店は有人のまま、別ブランドで「人を増やさずに事業を広げる」ための無人ホテル運営を実現。
- 省人化:受付業務の負担軽減
- 24時間:チェックイン対応
- 無人化:鍵管理と本人確認を仕組み化

導入の概要
| お客様 | 有限会社萃豊閣様 |
|---|---|
| インタビューにご協力いただいた方 | 七島 様(ご担当者) |
| 取材地 | 有限会社萃豊閣(福岡市博多区) |
| 導入製品 | スマートチェックイン for クラウドスマートロック |
福岡・博多。古くからホテルを営んできた老舗、有限会社萃豊閣。
本店「萃豊閣ホテル」は80室を抱える、
スタッフが常駐する有人のホテルだ。
その萃豊閣が、まったく別のブランドで新しい宿を立ち上げた。
ただし条件はひとつ ― 「人を増やさずに」。
フロントに誰も立たせず、鍵も渡さず、本店から遠隔で動かす無人ホテル。
老舗はなぜ、そこに踏み込んだのか。
現場を預かる七島さんに、お話を伺った。
老舗が、もう一つの宿を持つということ
本店は有人で安定して回っている。それでも、次の一軒に踏み出した。
博多で長くホテルを営んできた、有限会社萃豊閣。本店「萃豊閣ホテル」は80室を抱え、スタッフが常駐する有人のホテルだ。 その萃豊閣が、なぜわざわざ「無人の宿」という別ブランドに踏み出したのか。
話は、ひとつの素朴な悩みから始まった。

インタビュアー
七島さん、本日はよろしくお願いします。
七島 様
こちらこそ、わざわざ雑餉隈まで来ていただいて。
インタビュアー
まず、萃豊閣さんについて教えていただけますか。
七島 様
はい。私たちは福岡・博多で長くホテルをやってきた会社です。
本店の「萃豊閣ホテル」は80室ほどあって、スタッフが常駐する、ごく普通の有人のホテルです。
インタビュアー
老舗、という言い方が合いそうですね。
七島 様
そうですね。おかげさまで本店は安定して回っています。
インタビュアー
今日伺うのは、その本店とは"別のブランド"の話だとか。
七島 様
はい。この「HOTEL 萃 the 3rd〜雑餉隈駅前」は、本店とはまったく別の、無人で運営している宿なんです。
インタビュアー
同じ会社で、有人と無人の宿を両方。
七島 様
ええ。最初は「もう一軒、宿を増やせないか」という、本当に素朴な発想からでした。
本店は有人。 でも、次の一軒は同じやり方では増やせなかった。
― 七島 様
「人を増やさずに、広げたい」
宿を増やすなら人も増やす ― その常識の、逆を行った。
宿を一軒増やすなら、普通はスタッフも増やす。だが萃豊閣が出した条件は、その逆だった。「人を増やさずに、事業を広げる」。
その背景には、どこの宿泊業も直面している、深刻な現実があった。

インタビュアー
「もう一軒増やしたい」と思ったとき、最初に何を考えました?
七島 様
正直に言うと、まず「人」のことでした。
インタビュアー
人、というと。
七島 様
宿を一軒増やせば、当然そこにフロントのスタッフが要る。本店と同じやり方なら、人を採って、教育して、シフトを組んで…。
インタビュアー
それが、ネックだった。
七島 様
ネックでした。今の人手のまま、もう一つ事業を広げたかったんです。
人を増やして規模を追うのは、私たちの目指す形じゃなかった。
インタビュアー
人件費の問題、ということですか?
七島 様
もちろんコストもあります。でもそれ以上に、福岡もどこも人の採用が本当に難しい。
「人を増やす前提」だと、そもそも次の一軒が踏み出せないんです。
インタビュアー
増やしたいけど、増やせない。
七島 様
そう。だから発想を変えるしかなかった。「人を増やさずに、もう一つ事業を広げる」― これが出発点でした。
「人を増やさずに、もう一つ事業を広げたかった」
― 七島 様
諦めかけた「無人で、複数」という壁
一軒の無人化はできても、"複数の一元管理"でつまずいた。
人を増やさないなら、答えは「無人」。しかも一軒で終わらせず、いずれは複数を展開したい。 だが、その両立こそが大きな壁だった。

インタビュアー
人を増やさない、となると。
七島 様
行き着く先は「無人」です。フロントに人を立てない宿。
インタビュアー
無人ホテル自体は、最近よく聞きます。
七島 様
ええ。ただ私たちがやりたかったのは、一軒だけじゃない。
ゆくゆくは無人の宿を"複数"展開していきたかったんです。
インタビュアー
一軒の無人化と、複数の無人化は違う?
七島 様
全然違いました。そこでつまずいたんです。
インタビュアー
というと。
七島 様
仮に一軒を無人にできても、施設ごとに結局誰かが様子を見に行く、鍵を管理する、トラブルに駆けつける…となったら。
施設が増えるほど、結局その分だけ手間と人が要る。これでは「人を増やさず広げる」になりません。
インタビュアー
無人にしたはずが、裏で人手が増えていく。
七島 様
そうなんです。複数を、本店からまとめて見られる形じゃないと意味がない。
正直、一度は「うちには無理かな」と諦めかけました。
一軒の無人化はできても、 "複数を一元管理"できなければ意味がなかった。
― 七島 様
AdvaNceDとの出会い
探していた「本店から、まとめて見られる」がそこにあった。
諦めかけていた萃豊閣が出会ったのが、タブレット型の受付端末と、クラウドで管理するスマートロックを組み合わせた、AdvaNceDの仕組みだった。

インタビュアー
そこから、どう動いたんですか。
七島 様
無人運営の仕組みを、改めて一から探し直したんです。
インタビュアー
見つかった。
七島 様
はい。タブレット型の受付端末と、クラウドで管理するスマートロックを組み合わせた、AdvaNceDさんの仕組みでした。
インタビュアー
第一印象はどうでした?
七島 様
「これは本店から動かせるかもしれない」と思いました。
受付も解錠も、ぜんぶクラウド側で制御できる。つまり現地に人を置かなくていい。
インタビュアー
複数施設の話は、すぐ通じました?
七島 様
通じました。「一軒だけでなく、複数の宿を本部からまとめて管理したい」と伝えたら、まさにそういう使い方ができると。
インタビュアー
諦めかけていた条件が、満たせる。
七島 様
そうなんです。今は本店から、遠隔で無人の施設を管理できています。
探していたのは、まさにこれでした。
「本店から、遠隔で無人の施設を管理できています」
― 七島 様
タブレットとスマートロックで、完全無人に
受付も解錠も記帳も、すべてクラウドの中で完結する。
導入後の運営は、想像していた以上にシンプルだった。受付からドアの解錠、宿帳まで、すべてがクラウドの中で完結する。
そしてここでも、本店が有人であることは、しっかりと分けられている。

インタビュアー
実際の運営は、どんな流れなんですか。
七島 様
お客様はタブレットの案内に沿って、ご自身でチェックインを進めます。受付に人は立っていません。
インタビュアー
完全に無人。
七島 様
はい、この宿は完全無人です。本店は今まで通り有人ですけどね。そこははっきり分けています。
インタビュアー
解錠はどうやって。
七島 様
クラウドのスマートロックです。お客様のお部屋の鍵が、クラウド経由で開く。フロントで物理的な鍵を渡す必要がありません。
インタビュアー
宿帳まわりは。
七島 様
宿帳も電子化しました。紙の台帳もペンも、もう使っていません。
インタビュアー
紙も鍵も人も、現地に要らない。
七島 様
そうなんです。受付・解錠・記帳、ぜんぶクラウドの中で完結する。
だから「本店からまとめて見る」が、無理なく成り立つんです。
受付も、解錠も、記帳も ― 現地に人を置かず、クラウドで完結する。
― 七島 様
鍵の受け渡しが、消えた
渡す・返す・数える ― 鍵にまつわる業務が、まるごと無くなった。
無人運営でいちばん神経を使うのが「鍵」だ。その鍵の受け渡しそのものを、萃豊閣は手放した。
それは、24時間運営という、もう一つの果実につながっていく。

インタビュアー
運営してみて、いちばん効いた変化は何でした?
七島 様
鍵ですね。鍵の受け渡しそのものが、不要になりました。
インタビュアー
物理的な鍵を、誰も触らない。
七島 様
はい。今までのホテルって、鍵を渡して、返してもらって、本数を数えて…という業務がずっとあったんです。
紛失されたら鍵交換、なんてことも。
インタビュアー
それがまるごと無くなった。
七島 様
無くなりました。クラウドのスマートロックなので、鍵を預かる・渡す・回収するという作業自体がない。
インタビュアー
24時間の運営にも効きますね。
七島 様
効きます。鍵渡しのために誰かが待機する必要がないので、24時間、深夜でもお客様がご自身でチェックインできる。
「鍵を渡すために人を置く」という発想から、完全に解放されました。
「鍵の受け渡しそのものが、不要になりました」
― 七島 様
無人なのに、回っている
人を増やさないまま、宿は一軒増えた。それでも本店の負担は変わらない。
人を置かない宿は、ともすれば「冷たい」「不安」と思われがちだ。だが運用を始めてみると、現場の手応えはむしろ逆だった。
そして話は、最初の夢 ―「無人ホテルを、複数」へと戻っていく。

インタビュアー
無人だと、お客様は戸惑いませんか。
七島 様
最初はそこを心配しました。でも、タブレットの案内が分かりやすいので、皆さんスムーズに進めてくださいます。
インタビュアー
トラブルは。
七島 様
もちろんゼロではないですが、何かあれば本店から遠隔で状況を確認して、対応できます。現地に飛んでいかなくていい。
インタビュアー
本店スタッフの負担は増えていない?
七島 様
これが不思議と、増えていないんです。鍵渡しも受付も無いので、むしろ"見るだけ"で済む。
インタビュアー
本店は有人のまま、別ブランドは無人。両方を同じ人数で。
七島 様
そうなんです。人を増やさずに、宿はもう一軒増えた。狙い通りでした。
インタビュアー
次の展望は。
七島 様
この形なら、二軒目、三軒目と無人の宿を増やしていける。本店から束ねて管理できますから。
「無人ホテルを、複数」という最初の夢に、ようやく足がかりができました。
人を増やさないまま、宿は一軒増えた。 それでも、本店の負担は変わらない。
― 七島 様
同じ悩みを持つ事業者の方へ
「広げたいけど、人を増やせない」― その壁の、超え方。
老舗が、人を増やさずに「無人ホテル」という新事業を立ち上げた。同じように「広げたいけれど人がいない」と悩む事業者へ、七島さんからのメッセージ。

インタビュアー
最後に、同じような悩みを持つ事業者の方へ。
七島 様
「広げたいけど、人を増やせない」― この悩み、本当に多いと思うんです。
インタビュアー
まさに萃豊閣さんが直面した壁ですね。
七島 様
はい。私たちも一度は諦めかけました。でも、無人化の仕組み次第で、人を増やさずに事業は広げられる。
インタビュアー
鍵は、本店からの一元管理。
七島 様
そこだと思います。一軒を無人にするだけなら、いろんな手があります。
でも"複数を本部からまとめて見る"までいけると、事業として広げられる。ここが分かれ道でした。
インタビュアー
老舗だからこそ、踏み出せた部分は。
七島 様
本店という有人の土台があるからこそ、無人の別ブランドに安心して挑戦できた、というのはありますね。
インタビュアー
本日はありがとうございました。
七島 様
ありがとうございました。同じ博多で、無人の宿を一緒に増やしていけたら嬉しいです。
人を増やさず、事業を広げる。 その答えが、無人ホテルだった。
― 七島 様
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